※この記事は前回の続きです。
夫から「別れよう」と言われた夜。私は2歳の双子とともにビジネスホテルで一泊しました。
そして翌日。
私たちは再び、家に戻りました。
その日、仕事に出ていた夫はいつもより3時間ほど早く帰宅しましたが、帰ってきてすぐ、そそくさとどこかへ出ていこうとしました。
私は玄関でその夫を引き止めて、「話そう」と声をかけました。
すると、夫は短く「やだ」と。
表情はどこかうつろで、落ち込み、とても暗い様子でした。
「今は何を言っても届かない」――そう悟りながらも、私の感情も限界を超えていた為、
涙ながらに、こう訴えかけました。
「本当に本当に本当に、これでお別れでいいの?
こどもたち、あんなに可愛いのに一緒に成長を見られなくなるんだよ?
後悔しない? 一時の感情じゃないんだね?
ひとりぼっちになっちゃうよ?」
夫は、ぽろりと涙を一粒だけこぼしながら、短くこう答えました。
「いい」
私の心は、これまでになく大きく大きく揺れました。
でも私には、幸いなことに、遠方ではありますが、
話を聞いてくれる母や父、妹、そして叔母がいます。
電話で気持ちを吐き出しているうちに、徐々に落ち着きを取り戻していきました。
そんな中、叔母からふと聞かれたのです。
「ところで、離婚したい理由は何なの?」
その言葉にハッとさせられた私は、夫にLINEでこう伝えました。
「結論が変わらなくても、どうして別れたいのか理由を教えてください。
こどもたちも含めた4人の人生が大きく変わることだから、親として、責任を持って話したいです。」
すると、夫はこどもたちが寝たあと、家での話し合いに応じてくれました。
結論から言うと、夫の「別れたい理由」は、「自分に余裕がないから」でした。
「余裕がないから、私に寄り添うこともできない」
「喧嘩も口論もしたくない。だから別れたい」――というのが夫の主張でした。
話し合いを続ける中で、私たちは、
今の家庭環境そのものがすべての元凶なのだという認識を共有できるようになりました。
2歳の双子の子育て、まだ若い義母の介護
伸し掛かる数々の負担――。
私は、この“状況そのもの”が重たすぎて全ての元凶だと思いました。
夫が「私そのものが嫌になって」別れたいわけではなさそうだと分かった私は、
こう提案しました。
「この状況がずっと続くとは限らないし、慣れてくることもあるかもしれない。
だから、あと1年だけ頑張ってみない? 離婚はそのあとでも遅くないと思う」
夫もこの提案を受け入れてくれました。
とりあえず、別れ話は保留。ようやく落ち着きを取り戻せる、そう思っていました――。
ところが翌朝、夫の表情にはまだ陰りがあり、まるでうつ状態のように見えました。
そして、こういう時に限って、夫は「普段しない行動」をするのです。
この日は、いつも私が用意しているはずのお弁当を、
なぜか自分で作っていました。
また、朝からやらなくても良いのにお風呂掃除まで行っていました。
声をかけたくてもかけられない、重たい空気。
やらなくてもいいことまで抱え込んで、自分を追い込んでいるように見えました。
私はその様子にもやもやしながら、
昨夜の「2人で乗り越えよう」という話し合いが、まるでなかったかのような態度に、言葉を失いました。
そして、出勤前の夫がぽつりと言いました。
「どうしよう。今日、17時に帰ってこられないかもしれない」
この日は、義母が17時頃家に来る日でした。
今まで一度もそんなことを気にしたことなんてなかったのに――。
私は思わず言ってしまいました。
「なんで? 夫くんがいないといけないの?私がいるからいいけど?」
内心は、いい加減にしてよという思いでいっぱいでした。
すると夫は逆上。
「なんでそんな喧嘩腰なの!!」
「だから別れたいって言ったんだよ!」
こう言い放ち、そのまま仕事へ向かっていきました。
長くなってしまったので、続きは次の記事にて綴りたいと思います。